月組トップスター・珠城りょう 退団記者会見

2020年3月17日(火)、月組トップスター・珠城りょうが、ロマン・トラジック『桜嵐記(おうらんき)』、スーパー・ファンタジー『Dream Chaser』(宝塚大劇場:2020年11月13日~12月14日、東京宝塚劇場:2021年1月~2月予定)をもって退団することを発表し、記者会見を行いました。

小川友次(宝塚歌劇団理事長)
「月組トップスターの珠城りょうが来年2月の東京宝塚劇場公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を卒業いたします。若くしてトップスターに就任した彼女は、鮮烈な大劇場お披露目を果たした『グランドホテル』を皮切りに、どの作品にも真摯に向き合い月組を牽引してくれました。まだまだ男役を極めてくれると思いますので、最後の日までよろしくお願いいたします。」

珠城 りょう
「ファンの皆さまには、私の退団を暗いニュースではなく、前向きな選択として受け取っていただければ嬉しいです。これまで支えてくださった皆さまには、感謝の想いでいっぱいでございます。退団のその日まで、温かく見守っていただけますよう、よろしくお願いいたします。」

~退団を決めた時期と経緯について~
「2019年の『夢現無双』『クルンテープ 天使の都』のときです。トップスターとして背負ってきたものを、少しずつ下ろしてもいいかなと思えるようになった時期に重なります。そして、これからを担う月組の仲間に、次のステップへ踏み出してほしいという願いを込めて、決断いたしました。」

~思い出の作品~
「すべてが思い出深く、素敵な作品に恵まれました。その中でも特に印象深い作品は、『グランドホテル』です。最後の回転扉の場面で、トミー・チューンさんに演出していただいたときの感覚が今でも忘れられません。そして直近の『赤と黒』の再演で、宝塚を築き上げてこられた諸先生方や諸先輩方への敬意と、“宝塚の男役が好き”ということを、あらためて実感しました。」

~目指した男役像~
「下級生の頃から、男らしく包容力のある男役を目指してきました。舞台上では役として生き、さらにお客様がご観劇後も余韻に浸っていただけるよう、普段から“珠城りょう”という男役の在り方を追求してまいりました。」

~トップスターとして成長を感じたこと~
「最後まで男役を追い求めたいと思っていますが、『赤と黒』のフィナーレナンバーで、一人で舞台空間を埋めることへの不安を感じなかったことが、少しは成長できた証なのではないかと思います。」

~後輩に伝えたいこと~
「退団発表の際に、組のみんなには伝えましたが、120%の努力と、自分がこうなりたいという強い意志、そして、そこに踏み出す少しの勇気があれば、きっと大きな花が咲くと思います。最初から自分の限界を決めずに頑張ってほしいです。」

~ファンの皆さまへのメッセージ~
「ファンの皆さまがいらっしゃらなければ、今、私はここにいないと思います。皆さまのお心がとても有り難く、だからこそ、いつも笑顔で舞台に立つことができました。残り約11か月となりますが、仲間たちとともに、より良い作品をつくってまいります。」

珠城りょうプロフィール

愛知県蒲郡市出身 光ヶ丘女子高校出身
2006年4月 宝塚音楽学校入学
2008年3月 宝塚音楽学校卒業、宝塚歌劇団入団
2008年3月 『ME AND MY GIRL』で初舞台
2008年5月 月組に配属
2016年9月 月組トップスターに就任
※公式サイトより、転記させていただいています。

公演スケジュールが見直しとなったため、退団日が変更となります。