月組東京宝塚劇場公演【珠城りょう 退団】千秋楽

8月15日(日)、月組東京宝塚劇場公演 ロマン・トラジック『桜嵐記(おうらんき)』、スーパー・ファンタジー『Dream Chaser』が千秋楽を迎えました。

月組トップスター珠城りょうが、東京宝塚劇場での最後の舞台に立ち、客席からの温かい拍手に包まれながらその幕を下ろした後、引き続き、記者会見を行われました。

珠城りょう

「本日、無事に宝塚歌劇団を卒業いたしました。今まで温かく応援してくださった皆さま、そして導いてくださった方々のご指導があってのことと、深く感謝いたしております。」

羽根を下ろした時の気持ちは?

今振り返ってみますと、トップスターに就任してからの期間は、長いようであっという間でした。最後の公演を終えて、もう羽根を背負うこともないのだと思うと、とても不思議で、まだ実感がありません。

最後の舞台で最も心に残った景色は?

どの瞬間も選び難く心に残っていますが、特に、フィナーレでの月組のみんなの表情と、客席の皆さまの温かい眼差しが目に焼き付いています。寂しいという想いよりも、愛おしさと感謝が込み上げてきました。

トップスターとして心がけてきたことは?

より良い舞台をつくるために、全員が舞台に集中できる環境をどのように整えるかということを一番に考えてきました。まずは自身の健康や精神面の管理を徹底することで、組のみんなが心を乱すことのない環境をつくり、そして、自分の学年や立場からは、上級生と下級生の橋渡しとなる存在として、積極的にコミュニケーションをとるよう心がけてまいりました。

追い求めてきた男役像は?

情熱的で包容力があり、スーツや黒燕尾が似合う男役を目指してきました。私なりに“珠城りょうの男役”を確立できたのではないかと思います。

月組生に伝えたい言葉

「ありがとう」の一言に尽きます。心からの感謝と愛を伝えたいです。

あらためて「宝塚歌劇」とは?

私のすべてであり、かけがえのない場所です。舞台に立っている間は、ずっと夢を見ているような時間でした。

おつかれさまでした!