雪組トップスター・望海風斗 退団記者会見

2020年2月18日(火)、雪組トップスター・望海風斗が、ミュージカル・シンフォニア『f f f -フォルティッシッシモ-』~歓喜に歌え!~、レビュー・アラベスク『シルクロード~盗賊と宝石~』(宝塚大劇場:2020年7月17日~8月17日、東京宝塚劇場:2020年9月4日~10月11日)をもって退団することを発表し、記者会見を行いました。

小川友次(宝塚歌劇団理事長)
「雪組トップスターの望海風斗が2020年10月11日の東京宝塚劇場公演千秋楽をもちまして、宝塚歌劇団を卒業いたします。彼女は花組時代から三拍子揃った男役として活躍していましたが、雪組に組替えをした後に、持ち前の歌唱力に磨きがかかり、今や彼女の人柄が、作品をさらに深めていると感じております。退団のその日まで、どうぞよろしくお願いいたします。」

望海風斗
「2020年10月11日をもちまして、宝塚歌劇団を卒業させていただくことになりました。宝塚の舞台に立っている時間が、人生で一番幸せだと感じているなか、この決断にはとても勇気が必要でしたが、応援してくださるファンの皆さまには、最後の日まで男役を楽しんでいる姿をお届けできたらと思っております。」

~退団を決意したきっかけ~
「2020年が一つの区切りと考えていましたが、2019年の『壬生義士伝』『Music Revolution!』の公演中に、キラキラと舞台に息づく雪組の仲間の姿に心が震え、とても幸せな瞬間を感じた時に、その気持ちが強くなりました。また、2月21日に東京宝塚劇場公演の初日を迎える『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』で、私が目指してきた男役をお見せできるのではと思ったこともきっかけの一つです。さまざまなことが重なり、このタイミングに決めました。」

~思い出の作品~
「すべての作品が思い出深いですが、中でも印象に残っているのが『ドン・ジュアン』(2016年雪組)です。当時は、これで辞めても悔いがない、というほどの気持ちになれる作品には、もうめぐり合えないだろうと思っていましたが、それ以降の作品でも“役を生き抜いた”という感覚をもって、舞台に立つことができるようになった転機の作品でもあります。」

~目指した男役像~
「内面からにじみ出てくるような人間性を、役の中で表現できる男役を目指してきました。そのうえで、まだまだ違う自分がいるのではないか、もっと違う役柄を表現できるのではないかと、男役が大好きな気持ちで、まだ見ぬ自身を追い求めてまいりました。」

~相手役の真彩希帆について~
「彼女は下級生ながらも私とともに走り、闘って、存分に力を発揮してくれました。私一人では決して見えなかった世界を広げてくれたことに感謝すると同時に、最後まで一緒に成長していけたらと思います。」

~自身にとって歌とは~
「自分の一番奥深くにある、言葉にできない想いを伝えることができるものです。歌が持つ力を信じて、これまで向き合ってきたので、最後の公演でも、その時に感じる“想い”を歌に乗せてお届けしたいです。」

~宝塚への想い~
「小学生のころから憧れ、何の疑いもなく宝塚に入ると思っていたので、私の人生のほとんどすべてが宝塚です。もちろん大変なこともありましたが、その都度たくさんの方々に支えていただき、人の温かさを実感しました。この素敵な世界の一員になれたことを、本当に嬉しく思っております。」

望海風斗プロフィール

神奈川県横浜市出身 法政大学女子高校出身
2001年4月 宝塚音楽学校入学
2003年3月 宝塚音楽学校卒業、宝塚歌劇団入団
2003年4月 『花の宝塚風土記』で初舞台
2003年5月 花組に配属
2014年11月 雪組へ組替え
2017年7月 雪組トップスターに就任
※公式サイトより、転記させていただいています。

公演スケジュールが見直しとなったため、退団日が変更となります。